【躁病と鬱病がかわりばんこに〜北杜夫さん死去】 2011.10.27(木)
北杜夫さん、亡くなる。残念。 仕事が終わったら、何十年も書架に死蔵されている北さんの本を、改めて読み直そうと思う。 ・・・「夜と霧の隅で」、「楡家の人びと(大作で手ごわい)」、「奇病連盟」、「怪盗ジバコ」、一連の「マンボウ」シリーズ、 「さびしい(王様、姫君、乞食)」シリーズ、「幽霊」、「白きたおやかな峰」etc. 北さんは、トニオ・クレーゲルが好きで、一時「北杜二夫」と筆名を変えることを考えたという。 そんなトニオ・クレーゲルやトーマス・マンの名を知ったのも、彼からだった。 私自身も、北さんをパクって、自分のペンネームを「北杜三夫」としていた若い時期がある。 躁病と鬱病がかわりばんこにやってきた北さん。 だから、シリアスな作品とユーモア溢れる作品が並存しているのかなと思う。
ご冥福を祈る。