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【双葉町民への町長メッセージ】2012.12.25(火)

町議会から全会一致で不信任案 を可決された双葉町・井戸川町長の町ホームページ臨時サイト(災害版)の町民へのメッセージです。 皆さんはどう思われますか? http://www.town.futaba.fukushima.jp/message/20121220.html/

福島県双葉町の公式ホームページ 臨時サイト『災害版』 町長のメッセ-ジ

(リンク切れのため、以下、原文をコピペ)

町民の皆様へ

 町民の皆様、皆様の苦しみは計り知れないものです。毎日、皆様と話し合いができれ ば良いのですが、なかなか叶えられませんことをお詫び申し上げます。

 私が一番に取り組んでいますのが、一日も早く安定した生活に戻ることです。双葉町は すぐには住めませんが、どこかに仮に(借りに)住むところを準備しなければなりません。 そこで、国と意見が合わないのは避難基準です。国は年間放射線量 20mSv を基準にして いますが、チェルノブイリでは悲惨な経験から年間 5mSv 以上は移住の義務と言う制度を 作りました。

 私たちは、この事故で最大の被ばくをさせられました、町民の皆様の健康と家系の継承 を守るために、国に基準の見直しを求めています。この基準がすべてです。仮に住む場合 は安全でなければなりません。子供たちには、これ以上被ばくはさせられませんし、子ど もたちが受ける生涯の放射線量は大きなものになります。事故から 25 年が経ったウクラ イナの子供たちには働くことができないブラブラ病が多く発生しているそうです。

 私はこのようなことが一番心配です。町は絶対に事故を起こさないと言われて原発と共 生してきました。しかし、今は廃虚にさせられ、町民関係も壊されました。自然も、生活 も、生きがい、希望やその他すべてを壊されました。一方どうでしょう。これほど苦しん でいる私たちの思いは、皆さんが納得いくものになっていないのです。これを解決するの が先だと訴えています。

 私が皆さんに多くの情報を出さないと叱られていることは十分承知しています。出した くても出せないのです。納得のいくような情報を国に求めていますが、出してこないので す。国とは隠し事のない交渉をすることを求め続けてきています。町民の皆様を裏切るこ とは決していたしません。これから多くの情報を出していきます。

放射線の基準に戻りますが、ICRP(国際放射線防護委員会)勧告を採用していると国で は言いますが、国際的に採用している訳ではありません。ヨーロッパには独自の基準があ り、アメリカでも自国の基準を作って国民を守っています。最近の ICRP 勧告では日本を 非難しています。もう 1 ~ 20mSv を採用しなさいと言っています。これは大変なことで、 区域見直しも賠償の基準も変わってきます。

 このような中で冷静にと言っても無理かもしれません。このような環境に置かれている のだから、皆さんの要望を常に政府、与党には伝えてきました。政争に振り回されて進ん でいません。

福島県内に避難している町民を県外に移動してもらう努力はしましたが、関係機関の協 力は得られずにいます。しかも盛んに県内に戻す政策が進行しています。県に理由を聞い ても納得のいく返事は来ません。町民(県民)の希望を国に強く発信して頂きたいと思いま す。

町民の皆さん、損をしないでください。財産には目に見えるものと見えないものが有り ますので、区別しなければなりません。目に見えるものは形や重みのあるもの価値が直ぐ に判断できるものです。見えないものは未来です。一番心配なのは健康で、被ばくによる 障がいであります。ウクライナでは障がいに要する費用が国家の財政を破綻させるような 事態になっています。今のウクライナが 25 年後の日本であってはならないのです。子供 に障がいが出ればとんでもない損害です。この見えない、まだ見えていない損害を十分に 伝えきれていないもどかしさがあります。まだ発症していないからとか、発症したとして も被ばくとは関係がないと言われる恐れがあります。水俣病のように長い年月をかけて裁 判で決着するような経験を町民の皆さんにはさせたくありません。

 昨年の早い時期から町民の皆さんの被ばく検査を国、東電、福島県にお願いし、被ばく 防止も合わせてお願いしてきました。しかし、思うようになっていません、原発事故によ る放射能の影響下に住むことについて拒むべきです。

 損について一部しか言いきれていませんが、一番大きなこと、何年で帰れるかについて 申し上げます。今は世界一の事故の大きさのレベル7のままだということ。溶けた核燃料 の持ち出し終了が見通せないこと。処理水をどうするのか、核物質の最終処分はどのよう にいつまで終わるのかなど多くの要因を考慮して、木村獨協大学准教授が最近の会議の席 上、個人の見解として双葉町は場所によっては 165 年帰れないと発言しました。私には可 か不可の判断できませんが、大変重要な言葉だと思います。半分としても 80 年だとした ら、この損害は甚大なものです。

 また、被ばくの影響についても責任者に対して担保をとっておく必要があります。

中間貯蔵施設については、議論をしないまま、調査だから認めろと言いますが、この費 用の出どころを確かめることが重要です。この施設は 30 年で県外に出すと国は言ってい ますが、約束は我々とはまだ出来ていません。この施設の周りには人が住めません。六ヶ 所村では 2km 以内には民家がないようで、双葉町では町の中心部が殆ど入ってしまいま す。では、どうするのかの議論が先です。ボーリング調査を行うのは着工です。予算の構 成を見ますと、整備事業の下に調査費が付いています。これは行政判断としては着工にな ります。着工の事実を作らせないために、私は非難覚悟で止めていることをご理解くださ い。

 十分すぎるほど議論して町民の皆さんの理解の下に進めるべきです。日本初の事業です。 双葉町最大の損害で、確かな約束を求める事をしないまま進めてはやがて子供たちに迷惑 をかけます。新政権とじっくり話し合いをして、子供たちに理解を貰いながら進めます。 このように、私たちには大きな損害があることをご理解ください。

寒さが一段と厳しくなりました、風邪や体力の低下に気をつけて予防を心がけてくださ い。これからもお伝えします。

平成 24 年 12 月 20 日

双葉町長 井戸川 克隆

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        ♬ The House of the      Rising Sun

        朝日のあたる家

       Tommy Emmanuel 

       トミー・エマニュエル

 

    2012.11.20

 

 アメリカのTraditional Folk Songに、娼婦に身を落とした女性が半生を懺悔する歌とされる「The House of the Rising Sun(朝日のあ(当)たる家)」という素晴らしい曲があります。

 日本ではアニマルズやディランのものが有名ですが、多くのアーティストがカバーしています。

今日は、少し時間に余裕があったので、この曲をあらためて手持ちアーティスト群による演奏で楽しみました(浅川及びちあきは「朝日楼」)。

 ただし、イギリスのJohnny Handleという歌手の音源がないのが残念です。

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 トミー・エマニュエル(1955-)は、オーストラリアのギタリスト。フィンガーピッキングの達人

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