【公明党は妥協するな】 2014.6.15(日)
現実世界の諸問題を解決するための政策の実現のために政権の一翼を担い、かつ、その座を維持しようとすること自体は、決して悪いことではないが、政権が悪しき選択をしようとするときは、パートナーとしてその楯となり適切な措置を取るべきだ。 しかし、祖父の亡霊が憑依したかのように、ひたすら暴走に暴走を重ねる安倍政権が、虚言と屁理屈をもって実現を目指す集団的自衛権の導入を認めることには、決して妥協すべきではない。 政権内にあることのうまみを失うことだけでなく、政教分離解釈の見直し、米国によるカルト団体指定を恐れてかどうか知らぬが、暴挙を受け入れることは「平和の党」を標榜する公明党にとって、レゾンデートルを失うものであり、決して超えてはならない最後で最大の一線のはずだ。 もし伝えられるような方向に舵を切るのであれば、国民にとって取り返しのつかない最悪の選択になるし、そうなれば、公明党の存在はもはや虚構であり、幻想であり、Déjà vu(デジャブ)に過ぎないことになるのだ。 我々の先輩世代が、安倍晋三の祖父岸信介の政権打倒を目指した60年安保闘争で、岸内閣は激化する反安保闘争に警察や右翼だけでは抑えきれないと判断して暗黒街の手を借りようと動き、さらに現在の公明党の支持基盤である創価学会にも協力を依頼したが、キッパリ断られたという。 こういう歴史を持つ創価学会は、現在の安倍内閣の動きにも反対しているはずだ。 今からでもまだ間に合う。山口委員長は初志を貫徹せよ。 ・・・・今日6月15日は、60年安保闘争でデモ隊の国会突入事件の際に東大生・樺美智子さんが殺された日である。