【否決者は、県民の尊厳よりも党を取った】 2014.6.20(金)
「金目」発言の石原環境大臣に対する不信任案は、与党の反対多数で否決された。 不信任案に対し、本県選出の与党議員は、退席したいわき市出身で比例代表(中国)の吉野正芳議員を除き、全員が反対したようだ。 これで分かった。 彼らにとって、県民とは「自分に投票してくれる『票数』」であって、「悩み、苦しみ、もがきつつ生活する、尊厳のある『人間』」ではないということが。 畢竟(ひっきょう)、彼ら否決者は「県民の尊厳よりも党を取った」ということだ。 彼らを選んだ有権者はよく覚えておくことだ。 http://www3.nhk.or.jp/news/html/20140620/t10015376571000.ht
石原環境相への不信任決議案は否決
2014年(平成26年)6月20日 NHKニュース
国会は衆議院本会議で、石原環境大臣の福島県内への中間貯蔵施設の建設を巡る発言について、野党が提出した石原大臣に対する不信任決議案の採決が行われ、自民・公明両党などの反対多数で否決されました。
民主党など野党7党は、石原環境大臣が福島県内への中間貯蔵施設の建設を巡って「最後は金めでしょ」などと発言したことについて「大臣としての資格と資質を全く欠いている」として、石原大臣に対する不信任決議案を衆議院に共同で提出し、午後1時からの衆議院本会議で議題になりました。
この中で、民主党の後藤祐一政策調査会副会長は「石原大臣の発言は福島県民の思いを踏みにじるもので、すべての前提である信頼関係を破壊してしまった点で環境大臣の資格はない」と述べました。
これに対し、自民党の田中和徳・前環境副大臣は「石原大臣は『お金で解決するという意図ではない』と説明し、発言を謝罪、撤回し、国会の終了後に福島を訪問しておわびしたいとしている」と述べました。
このあと採決が行われ、石原大臣に対する不信任決議案は自民・公明両党などの反対多数で否決されました。
また、共産党を除く野党6党が提出した衆議院環境委員会の伊藤信太郎委員長に対する解任決議案も自民・公明両党などの反対多数で否決されました。
与党側は、参議院に提出されている石原大臣に対する問責決議案も20日開かれる参議院本会議で否決する方針です。
福島出身の議員が抗議の退席
福島県出身の自民党の吉野正芳衆議院議員は、石原大臣に対する不信任決議案の採決を前に、衆議院本会議を退席しました。
吉野氏は記者団に対し、「石原大臣の発言は福島に寄り添っていない。これが私の精いっぱいの抗議だ」と述べました。