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【誰が使う?】2014.10.9(木)

 台湾のPC・PCパーツ、周辺機器製造メーカー「ASUS」が発売した、なんと18.4インチのタブレット。重量約2.4kg。

 こんなにデカいの、誰が使う?

26.10.9 18.4'タブレット.jpg

【レビュー】

そのサイズ、驚異の18.4インチ! デカすぎるタブレットはどんな場面で役立つのか

(写真略)

ASUSといえば、これまでに数々のユニークなスマートフォン・タブレットを開発してきたチャレンジングな企業だ。たとえばスマートフォンとタブレットが合体する「PadFone」や、3G通話のできる7インチタブレット「Fonepad」といった製品は、その斬新なコンセプトでユーザーの度肝を抜いた。

そんなASUSが4月に発売した「ASUS Portable AiO P1801-T」もまた、いい意味で"変態"的な製品に仕上がっている。

ごちゃごちゃ言う前にまずは現物をご覧いただこう。

こちらがASUSの新製品となるタブレットである。……えっ? デカい? タブレットじゃなくてPCモニターじゃないかって?

いいえ、タブレットです。

なんと、こちらのタブレット、大きさが実に18.4インチ(!)もあるのだ。ちなみにiPad Airが約10インチで、iPad miniが約7インチ。18.4というと、お察しの通り、ちょっとしたモニター並みである。もちろんタブレットとしての大きさは最大級だ。

よくこんな変態タブレットを製品化までこぎつけたなぁ……って、そりゃASUSだからできたのだろうけど、こうしてしっかり製品化されているからには単なるネタ製品で終わるわけはない。果たして18.4インチものタブレットにどんな価値があるのか。画面がデカいことで何が変わるのか。実際に使ってみることにしよう。

まず、早々にあきらめたのは外へ持ち運ぶことである。大きさのこともあるが、重量が約2.4kgとけっこうあるのだ。軽量化が当たり前になったタブレットの流行などどこ吹く風、と言わんばかりの重さである。いや、もしかしたらこの大きさの割には軽いのかもしれないが、18.4インチのタブレット自体が初めての体験なので、ちょっと比較できるものがない。とりあえず持ち運ぶのはかなりキツイ。

となれば、室内でどんな使い方ができるのかを模索していくことになる。ASUSからの一つの答えは、動画や画像、ゲームといった大画面ならではの迫力を楽しむ使い方だろう。

そのために、Portable AiOには自立させるためのスタンドが付いている。これをひょいっと引き出してやれば見やすい角度のモニターの完成だ。

あ、モニターって言っちゃった。

まず考えたのは、ビューワーとしての用途だ。たとえば旅行で撮った写真などを楽しむなら、画面が大きい方が絶対に良い。実際に綺麗な写真を表示してみたが、フルHD解像度のIPS液晶ということで、これだけ大きくてもかなり高精細に映っている。写真ビューワーとしては何の不満もない性能だ。巷ではデジタルフォトフレームがすっかり市民権を得たが、Portable AiOならさらに大きく綺麗に表示できそうだ。

続いてはゲームだ。最近はすっかりスマホや7インチタブレットの小さい画面でゲームをすることに慣れてしまったが、大きな画面でプレイする方がそりゃあ迫力が出るに決まっている。

ためしに「パズル&ドラゴンズ」をプレイしてみたが、思った通り、小さい画面よりも圧倒的に迫力がある。ここまで感覚が違ってくると、もはや別のゲームのような新鮮さすらある。

ちなみにドロップを動かすとき、手で他のドロップが隠れてしまってやりにくいという"パズドラあるある"はまったく問題なかった。あまりにも画面が大きすぎて、手くらいではドロップが隠れないのだ。

これ、実はけっこうゲーム向きのタブレットなんじゃないか。1.5W×2のステレオフルレンジスピーカーを搭載しているからか、意外とサウンドも良いしね。

さあ、どんどんやっていこう。お次は地図だ。

スマホを使っていて不満なのが、画面が小さくて地図の表示が見にくいということ。スマホ本体は小さい方が使い勝手がいいが、地図は絶対に大きい方が見やすいのだ。 ということで、Portable AiOでGoogleマップを開いてみた。うーん、当たり前だけど、わかりやすい。

ただし、持ち運びにはキツイ2.4kgなので、自宅で地図を確認するだけになってしまう……。出かける前に目的地の場所を確認しやすかったのはいいのだが、結局その後出先では手持ちのiPhoneから地図を呼び出すことになり、あまり意味がなかった。自宅だけで使うなら拡大縮小もできる巨大地図として使い勝手はいいと思う。

ウェブ漫画はどうだろうか。表示してみると、画面いっぱいにイラストが表示される迫力は想像以上! いやむしろ、これはちょっと大きすぎるくらいだ。横にしてKindleを読むくらいならちょうど雑誌も読みやすいサイズだと思う。スタンドも使えるしね。

次はキャンパスに見立ててのお絵かきだ。適当なアプリを起動して指でなぞってみる。スタイラスペンではないので細かい調整は難しいのだが、画面が大きいとお絵かきも楽だ。そして楽しい。スマホでイラストを描く趣味のある人は、ぜひ大画面でのお絵かきも試してみてほしい。持ち運びが難しいため、ある意味腰を据えて集中することができるかもしれない。

ふと思いついたのだけど、これくらいの大きさがあるなら、カメラを起動して鏡として使えるんじゃないか。姿見とはいかないけど、朝身だしなみを整えるのに使えるなら鏡いらずで便利だと思う。ということでさっそくインカメラを起動してみたのだけど……これはダメだった。カメラの画素数が100万画素と少なすぎて、画質が粗すぎるのだ。100万画素というと、最近のスマホのインカメラの半分くらいの画素数である。18.4インチに引き伸ばされると、さすがにちょっと鏡にするには苦しい。

じゃあインカメラに意味がないのかというとそんなことはなくて、チャットなどで顔を表示する分には100万画素くらいの方が顔の粗が目立たないという効果があるのだ。画素数も多けりゃいいってもんでもないのである。

そろそろ18.4インチで遊ぶのもネタが切れてきたので、編集部に持って行ってみる。気軽に持ち運ぶのは無理なサイズだが、気合を入れて運べば何とかならないでもない。それが18.4インチというサイズなのだ。

編集者と話していて思ったのだけど、がんばって持ち運びさえすれば、これ、打ち合わせやプレゼン、商談などで便利に使えるんじゃないだろうか。よくタブレットで提案している営業マンを見かけるが、せいぜい10インチのタブレットに対して、18.4インチはかなり見やすくて顧客フレンドリーだ。何よりカバンからこれが出てきたら一発でその場の主役はもらったようなものである。

とまぁ、ここまで18.4インチの効能について色々と検証してきたけど、大画面って良いなと思う場面は思ったよりも多かった。別に普通サイズのスマホやタブレットで不自由しているわけではないのだけど、やっぱり画面が大きいとそれだけで作業しやすくなるのだ。

代わりに持ち運びしにくいという弱点はどうしても出てしまうけど、もう割り切ってデスクトップPC代わりに自宅に置いておくのが一番だと思う。それだってデスクトップPCよりははるかに省スペースだし、見た目がすっきりしていてかっこいい。

タブレットというよりは、PCを持っていない人が、大画面PCの代わりに持つのに適した製品だなと使ってみて思ったのだった。

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        ♬ The House of the      Rising Sun

        朝日のあたる家

       Tommy Emmanuel 

       トミー・エマニュエル

 

    2012.11.20

 

 アメリカのTraditional Folk Songに、娼婦に身を落とした女性が半生を懺悔する歌とされる「The House of the Rising Sun(朝日のあ(当)たる家)」という素晴らしい曲があります。

 日本ではアニマルズやディランのものが有名ですが、多くのアーティストがカバーしています。

今日は、少し時間に余裕があったので、この曲をあらためて手持ちアーティスト群による演奏で楽しみました(浅川及びちあきは「朝日楼」)。

 ただし、イギリスのJohnny Handleという歌手の音源がないのが残念です。

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 トミー・エマニュエル(1955-)は、オーストラリアのギタリスト。フィンガーピッキングの達人

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