top of page

【安倍政権の正体】2014.11.21(金)

 「オッカムの剃刀」さんのブログで、安倍政権のメカニズムについて、政治学者の御厨貴さん(東大名誉教授、前復興庁復興推進委員会委員長代理)が語った内容をまとめているので、ご紹介。

 なかなか的を射ています。

26.11.21 安倍政権.jpg

安倍政権の正体

2014-11-19 オッカムの剃刀 続

 今日は政治学者の御厨貴氏から安倍政権のメカニズムについて、いろいろ伺った。忘れないようにメモしておこう。せっかくなのでその正体を組織の7Sでまとめてみた。 1.解散の理由。 このままジリ貧になるので、いま選挙をすれば議席は多少減っても過半数にになるので、政権を維持できる。来年になると集団的自衛権や秘密保護法案など人気は下がる。麻生政権の二の舞は避けたい。今しかない。他に理由はない。自分の手で解散したかった。安倍の安倍による安倍のための解散。 2.安倍政権の正体 スタッフ(首相) ・93年初当選、自民党が野党のときで、何が起こるかわならないので、という感覚でいる。 ・それ以降はずっと小選挙区。それ以前の中選挙区で派閥主体の安定した政治運営、次の次の次ぐらいまで首相候補が分かって準備期間も長い時代は知らない。 ・官房副長官、官房長官とスタッフのキャリアばかりで、現場を知らない。菅義偉官房長官もほぼ同じ。 ・直前にブリーフィングを受けたことに考えがふれる。だから一人になれる外遊のときに重大決断をする傾向がある。今回の消費税先送りもそうで、財務省スタッフが追っかけられないところで決めた。 ストラテジー ・小泉流を引き継ぐ。誰も反対しずらいスローガンを打ち出す。「成長戦略」。一方で本音の歴史認識、靖国問題、国防軍などは触れない。 ・敵をつくって執拗に攻撃する。最初は退任間近なのに日銀の白川総裁。それから民主党、中国、韓国。 ・矢継ぎ早に重大発表を続けて、起きたことの反省や批判を避ける。沖縄知事選挙で10万票もの予想外の大差がついたが、反省もなくその報道を打ち消すかのように消費税先送り、さらに解散を発表している。 ・だから政策にはスピード感を求める。一か八かでも。 ストラクチュア ・内政・外交両方で官邸主導の体制をつくった。 ・内政は、各大臣・省庁をとばして、ほとんどの情報や相談が飲み込みの速い菅義偉官房長官に集まって、即座に判断、割り振られていく。 ・外交は、防衛とセット(!)になって谷内正太郎(外務省OB)が全体を取り仕切っている。外務省も前のめりで全力で支援している。大臣は意向を汲んで世界のどこでも飛んで行ける年下。水面下では高村副総裁が私人の立場なので難しいところにも顔を出せる。外務省の専横に対して、他省庁は冷ややか。 ・各省庁は民主党政権時代にいろいろ絞られたが、安倍政権ならおまかせモードで行けるので好都合。 スタイル ・異論を避け、説得をせず、熟考しない。 ・集団的自衛権では石破氏の主張「閣議決定ではダメ。事例のはすべて個別的自衛権で対処できる。やるならちゃんと憲法改正すべき」が正当だったが、安倍はそうしなかった。 ・とにかく忘れるためにスピード。 スキル ・「安倍の最大の弱点は経済だ。経済が分からない」(麻生氏) ・まっとうな経済学のバックグラウンドのあるメンターがどうもいないようだ。自分(御厨氏)の専門ではないのではっきりとは言えないが、アベノミクスは中身に乏しいし結果も伴っていないようだ。 ・上下関係や官僚の論理で動かせるところは動かして官邸支配はできた。でも政治や政策の論理は違う。 システム ・小選挙区制なので党公認なども官邸主導 シェアドバリューズ ・改憲で強い国。岸信介のやり残したこと。 良く分かりました!

Featured Posts
Recent Posts
Archive
Follow Us
まだタグはありません。
Search By Tags
  • Facebook Basic Square
  • Twitter Basic Square
  • Google+ Basic Square

        ♬ The House of the      Rising Sun

        朝日のあたる家

       Tommy Emmanuel 

       トミー・エマニュエル

 

    2012.11.20

 

 アメリカのTraditional Folk Songに、娼婦に身を落とした女性が半生を懺悔する歌とされる「The House of the Rising Sun(朝日のあ(当)たる家)」という素晴らしい曲があります。

 日本ではアニマルズやディランのものが有名ですが、多くのアーティストがカバーしています。

今日は、少し時間に余裕があったので、この曲をあらためて手持ちアーティスト群による演奏で楽しみました(浅川及びちあきは「朝日楼」)。

 ただし、イギリスのJohnny Handleという歌手の音源がないのが残念です。

・・・・・・・・・・・・・・

 トミー・エマニュエル(1955-)は、オーストラリアのギタリスト。フィンガーピッキングの達人

bottom of page